災害時にホールが考えること
こんにちは、なかの人です( ﾟДﾟ)
台風凄まじかった・・・。
この業界に入って初めてホール運営に必要な人員が集まらないという状況になりました汗
さて本日はこのような大規模災害時の店の考えなんかを少しお話出来たら、と思います。
・最も気にするのは粗利進捗
まず皆様にお伝えしたいこととして、当たり前の話ですが災害が起きて客足が遠のこうが、店休を取らざるえ終えない状況になろうが、大規模な物損で長期間の店休を余儀なくされない限り、月間のノルマは変わることはありません。
例えば、
店長「すいません、台風で一番利益が欲しい週末２日間店休によって月間粗利ショートしました。」
本部「は？台風くるのは１週間くらい前から分かっていたことやろ？だったらその１週間前から粗利取りにいけよ。もし想定外だったとしても台風が終わってから月末まで２週間あるやろ。そこでどうにかするのが店長の仕事。」
このような感じになるのは目に見えています。
すなわち、台風などによる粗利ショートを月のどこかで補填しなければいけなくなります。ですので「災害時なのによく営業してるなーこの店」という店が今回も多々あったと思いますが、とりあえず半日でも営業すれば少額でも粗利が出来るので店休とって粗利ゼロになるくらいならなんとか少しでも営業しようと考えるのが普通です。もちろんノルマへの責任もありますが、一番の理由はそれによって台風などの災害が終わった後に無理に厳しい営業をしなくて済むから。
例えば週末に店休２日間とった場合、その２日間の粗利額ショートは凄まじいものがあり、小規模の店舗であればその後１～２週間は毎日ド回収しないと追いつけないくらいのレベルになります。それだったら半日でも店を動かしてそのド回収期間を少なくしてお客様への過度な負担を減らしたいと考えるのが心理として働きます。
・しかし時代は変わった
しかしながら現在、SNSの発達、従業員の人手不足による従業員優位の社会、ブラック企業問題、・・・様々な要因が絡み合い、このような災害時に店を開けること自体が悪ととらえられる風潮になりつつあります。単純計算は出来ないですが、災害時に店を開けることによる店舗のイメージダウンへの金銭的損失が粗利ショート額以上になる可能性が高まってきています。
無理やり店を開けることでお客様から「こんな日でも金を稼ぎにくる悪徳店」と思われるでしょうし、従業員からも「こんな日でも出勤を強要されるブラック企業」と思われ、大きな離職要因になりえます。特に人手不足の今の時代後者の問題は非常に懸念事項で、例えば１人アルバイトが辞めただけでも金銭的価値で軽く１００万以上、ベテランであれば数百万円の損害になります。なにせ今の時代アルバイト１人採用するのにウン十万円かかってます、その上ベテランレベルとなったら目も当てられません・・・。
・今月は年金受給日があるのが救い
ということで災害時は客数が減るので普通に営業してても粗利はショートするのですがもしも店休など行った場合の金額は凄まじく、来週どこかで補填しないといけません。しかし幸運なことに今月１５日は年金支給日ということもあり、自然と売り上げが伸びていく環境にあるのが救い。恐らく店休などをとったホールの多くは１５日以降の売り上げの伸びを計算して「年金受給日があるから大丈夫」と目算しているホールが多いと思われます。しかし台風が来る前の段階で既に粗利進捗が悪い店の場合、台風によってさらに粗利進捗が悪くなったでしょうから１５日以降の営業は相当のレベルまで落とされる可能性もあります。
ちなみに自店では来週予定している還元日１日を通常営業にすることで補填します。
私の考えとして浅く長くバレない程度に回収すると毎日来てくれている常連様を殺してしまうので、それよりかは遠方からのイベント狙い専業などが集まる稼働が伸びる日にバッサリと１日ド回収にして一気に回収します。その方が平日の客数ベースを落とさずに回収できますので。イベント狙い専業さんからお金を頂きます！
・まとめ
・現在の社会状況では粗利ショートしてでも店休とった方が長い目でみたときにプラス要因として働く可能性が大きい
・しかし粗利損失は一か月のどこかで必ず補填しなければいけない。半日でも店を動かした店はそこまで遅れないが店休した店はかなり規模の大きな粗利額をショートしている
・１５日以降の最初のイベント日は慎重に立ち回るのが吉。イベント日を１つ潰して粗利補填の日に作り替える可能性がある
１５日からの今週の店状況は台風によるマイナス要因しかないため、本当に慎重に立ち回ることを薦めます。
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