パチ屋のなかの人

全て妄想話です。

働き方改革の流れ~パチンコ店の場合~

こんにちは、なかの人です( ゚Д゚)

 

最近年末までの仕掛けを考えるので手一杯で記事の更新が出来ません。申し訳ないです。絆2が延期になったことで6号機北斗に受注が集中しているようでサミーさんウハウハ状態のようです笑

  

そんなわけで本日はパチ屋における働き方改革の流れを皆様にお伝えしようかなと思います。割とうちの会社は”これでも”他社に比べると進んでいるほうだと思います。

  

 ・人手不足・業界低迷が最大背景

どこの業種もそうだと思いますがパチンコ業界も慢性的な人手不足です。

末端のアルバイト従業員から始まり、社員、リーダー職、マネージャー職、本部職、・・・全てにおいてここ5年くらいでかなり減りました。これだけ聞くとブラック企業だからどんどん人が辞めていってそうなイメージが持たれそうなので補足しておくと、離職率は5年前に比べるとかなり改善していますが入ってくる人が本当に少なくなっているので結果的に人が減っています。

 

人口減少社会も手伝って今後も人が一気に増える見込みは薄いため、どうやったら会社として生き残れるのか色々と策を講じてます。

 

①アルバイトのシフト

以前まではフリーターの方がメインで現場を支えてくれていましたが現在フリーターはなかなか集まりません。アルバイトの募集をしても入ってくる方は「平日限定の主婦」「学校終わってから出勤の学生」「なんらかの事情で勤務条件が厳しい方」ばかり。

このため当社では5年前は早番と遅番の2つしかシフト体系がありませんでしたが、本人の条件に合わせてフレキシブルな勤務体系がメインとなった結果、現在シフトの種類は軽く20以上あります。保育園に送ってから昼前出勤のシフト、ダブルワークの関係で昼過ぎから夜8時くらいまでのシフト、終電の関係で閉店前には終わるシフト・・・もの凄く数が多いです。

 

パチンコ店は現場の頭数がそのままサービスの質に直結するといっても過言ではないので、多少条件が厳しくてもとりあえず採用して頭数をそろえていく流れになってます。ただ、やはり変則勤務が多いことで頭数が増え、人件コストが膨大にアップしてます。

 

 

②有休全力消化

有休に関しても積極的に取らせるようになりました。

もちろん有休消化義務の法律の影響もありますが、自社では法律制定以前からシーズン毎に本人の有休残数をチェックし、一定数以上たまってしまったら本人と面談し1週間くらい有休使用していく流れになってます。繁忙期は忙しい反面、閑散期はそこまで人手がいらないのでその月で一気に有休消化させるような流れです。

これは店長も例外ではなく店長もスケジュールを確認して入れられるときに3連休、4連休を入れて消化しておかないと本部人事部からスケジュール不問で「今すぐ有休連休使え!」と言われるので、言われる前にさっさと有休消化する店長が多いです。店長ですらこれなのでマネージャー職、リーダー職、社員は2カ月に1回は3連休以上を作って無理やりでも有休を消化させてます。

 

やる前は人手不足でホールが回るか不安でしたが、実際今の現場を見ているとなんとかなるもんだなーという思いです。ただ、無計画にこれを始めたんでは現場が疲弊するだけなのでカウンターの人員を余剰に確保したり、金銭担当の範囲を広げたり、1人1人の業務範囲を増やし、フォロー出来る体制を確保してから実施しているのは言うまでもありません。有休をとらせることで残って勤務している人たちの負担が過剰に増えて離職に繋がってしまっては本末転倒なのでそのへんへに集中的にコストを振り分けています。

 

③社員以上の労働時間短縮

以前のパチンコ店であれば、

・入れ替えの日は社員以上強制出勤

・毎日遅番が退社するのは早朝

・自分の業務が終わっても上司が終わるまで帰れない

これが普通でしたが、現在自社では入れ替え作業日であったとしてもそれの作業のために全員を出勤させることはしません。また、遅番が退社する時間も店が閉店して2時間以内に退社するような流れが出来上がっています。もちろんですが自分のタスクが終わったら上司を残してさっさと帰ってokなため、退社時間はバラバラです。ただ、最後の店の施錠は責任者が行わないといけないので当番の責任者が一番最後になりますが。

 

これを行うために、

①入れ替え日の移動・新台台数を平準化させる。

例えば小規模入替→大規模入替があったとしたら小規模入替の段階で大規模入替分もやれるところは先にやってしまうことで、中規模入替→中規模入替に抑えて平準化させてます。

②設定打ち変え台数・釘調整の台数を半分以下

自店では閉店後にこれらを行うのですが設定変更と釘調整の台数を5年前の半分以下に抑えてます。スロットは機種ごとにリセットを精査して無駄なリセットはかけないように。パチンコは打ち手のストロークでだいぶスタートが変わるものと割り切って運用してます。

③業務の平準化

末端社員が忙しく金銭業務や閉店後の装飾変更をやっている中、事務所ではマネージャー職が漫画を読んでサボり中みたいな光景があると聞きますが自社ではありません。いかに早く帰れるかで上長の評価が決まるといっても過言ではないので営業中の段階からマネージャー職がホールに出て、その間に平社員を事務所に下げて自分のタスクのデスクワークをしてもらうなんてこともザラにあります。いかに早く全員を帰らせるようマネージメント出来るか、これが全てなので自然と業務の協力体制が生まれます。店長でさえもホールにしょっちゅう出ます。

 

④IOT

ITの進化によってほとんどの業務がパソコンで完結出来る他、連動させることでパソコン入力すらいらない作業も増えてます。ひと昔前は店長の捺印が必要な書類だけで膨大な量がありましたが、今は遊技台関係に捺印するくらいで自社内での書類は全てipodの認証で済むように。他業務に関してもIOTの流れでだいぶラクになってます。自社システムエンジニアの方には頭が下がる一方です。

 

 

・対応するために

この人手不足時代で店舗運営するためのカギはいくつかあり、

①一人一人の業務範囲を拡大させ、他人の業務をカバー出来るようにする

②少ない人員でもホールが回るようにオペレーションを再度見直し、いらない業務は徹底的にカットした上で業務を再編し、特定の誰かに集中しないように平準化

③業務をカットする中でも特定分野では今以上に質と精度を求め、全ての業務の質が落ちないように配慮する

人員の頭数は常に余剰に抱える。

これら①~④が実施出来て初めて今風の働きやすい会社になるのかな、と思います。

人件費は膨大にアップしますが、そもそも今の時代人件費を抑制したままで営業出来るわけがありません。時給は上がってますし、売り手市場、有給取得義務化・・・どうあがいても人件費は今後も上がり続けます。人件費が上がっていく中で一定の質を担保するためにはどうしたらいいのか?これの模索が今後も続くと思います。

 

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