スランプについて
こんにちは、なかの人です( ゚Д゚)
お盆が終わり、稼働が落ち着く週に。
今週の新台はどれも厳しいですね。これを甘くするならば「あの花」をアケたほうがまだマシなレベル・・・。
というわけで本日はパチンコのスランプのお話です。
・スランプ
営業数字だけ見ていると例えば千円23回近く回っている機種でも実際の現場では千円10回転しか回らないときや逆に30回転近く回るときもあり、それらを平均化して23回になっています。この周りムラのことをスランプとよく呼んでいるんですがこれが大きければ大きいほど打ち手のストレスは溜まりやすい。例えば本当はとても回る台なのに最初の500円で6,7回しか回らなかったらそれで遊技やめる可能性もあるわけです。
この原因となっているのが主に風車釘~風車上のハカマ周辺の釘のせいです。
一般的に以下のように風車から道釘に行く玉の割合が6~7割程度だと打ち手のストレスは少ないと言われています。しかし実際のパチ屋では特にボッタクリ店なんかは40%くらいしか道釘いかないのが実情です笑
なぜスランプが大きい台が出来上がってしまうのかというと答えは単純で
ここで削るのが楽だから。
本当はスランプで削らずに道釘とか、あるいは盤面上部のぶっこみ周辺をいじったりして玉のルートを作ってあげる方がスランプへの影響が少ないのですがいかんせん毎日何百台の調整をする中で1台にかける時間と手間を考えるとそこまで手が回らないのです。あるいは風車以外の釘は一種の経験知が必要になってくるため技術不足なども問題の根底にあります。
・スランプを解決するだけで稼働が上がった例
以前パチンコを任されていた時代、私は新台導入して半年くらい経過した某5台設置機種の稼働を引き上げて他店と差別化を図ろうと考えたときがありました。当然最初の2,3カ月はヘソサイズをMAXまでアケて玉粗0円以下の薄利で運用していたのですが1カ月経過時点でどうも思っている以上に稼働が上がりません。
何が悪いのか?
プロモーション? →プロモーションは問題なし
機種が悪い? →色々分析した結果この機種はもっと上がるはず
提供値が低い? →他店よりも千円スタートで4回転近く回る、削りもない
恐らく原因は現場にあるのでは?と考え、実際にホール現場でその台を遊技しているお客様を観察してみたところ確かに着席率は高いがワンプッシュで辞められる方が多い。
あれ?これはもしや・・・
その日の閉店後自分でその遊技台を打ってみました。
するとどうでしょうか。
あまりに風車上の調整が悪すぎるせいでスランプが酷い!!
これじゃいくらヘソアケてデータ上で回っているようになっても体感ではそこまで回っていないように感じるのではないか?
すぐに事務所に戻って、頭取り統計で使うカチカチカウントするカチカチ君みたいなやつを片手に「ハカマにきた玉の70~80%が道釘に流れるように」頑張って調整しました。これだけだとアホみたいに回ってしまうのでその分他の釘で少し落ちるように微調整などもして、結果調整前と千円スタートは全く一緒でありながらスランプが非常に少ない台へと変身させることに成功します。
するとどうでしょうか?
あんだけ最初の1カ月で稼働がほとんど上がらなかったのがウソのように2週間後には稼働が1.5倍、さらに1カ月後には2倍になりました。 SISでは全国平均アウト15000の機種が自店では28000まで増えたのです。しかも当初は3カ月は薄利で運用する予定でしたが2カ月薄利で済み、3カ月目には念願の玉粗15銭到達でアウトも25000近辺に。
結局その機種は今でもその店の稼働柱の一つになっています。その店からは異動になりましたがたまにデータを見てみると今でもその機種だけはあの店がダントツで1位の稼働となってます。
・終わり
とうわけで何が言いたいのかというと、もうじき閑散期に入り、多くのお客様を呼び込むことよりも一人の滞在時間を延ばすことが非常に重要な月間に突入します。むしろ長い目でみると遊技人口が少なくなっていく中で客滞を延ばすのは重要課題です。
なので自店では今週から小台数設置機種を中心に1日3~5台ペースでスランプの改善を掲げて改革中です。仕置人40台導入から察している方も多いかとは思いますが自店は大型ホールです。何百台もあるパチンコ台を1日3~5台ペースでスランプ調整やるのは人的コストを考えると非効率極まりないと思います。しかしそういった地道な営業努力が実は一番の近道だったりするんじゃないかなーと思います。
ちなみにスランプの重要性を理解しながらそれでもスランプの大きい台が出来上がってしまうのかについてはまた後日触れたいと思います。
ばいばい( ´Д`)ノ~
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